こんにちは。カイゼン・エンジニアリング 坂本です。
前回の続きです。今回は、「整理」の進め方をお話ししたいと思います。
【ご相談内容】
(詳細のくだりはこちらを御覧ください)
【回答内容】
清掃が定着したら、次は「整理」です。ポイントは「いる物といらない物を区分けする」です。
完全にいらない物は可能な限り早く廃棄してください。
とはいえ、簡単に「いる」「いらない」を決める事ができない物が多いと思います。
一般的(私が学んできた改善)には「いる」「いらない」のルールを社内で決めてから区分けに入るのですが、そのルールが決められない。
私が携わった会社の方はこの考え方がほとんどでした。
ですので、このように提案しました
- 以下のように優先度をつけてください。
・毎日使う
・週1回程度使う
・月1回程度使う
・半年に1回程度使う
・1年に1回程度使う
・使うことはほとんどないが、保管期限が決められている
※この優先度を記録するために赤札作戦というものがありますが、私が提案する赤札作戦はまた別途お伝えします。 - 保管している量が適正かを考える
・1年に1回使用する物をそもそも持っている必要があるのか?その都度購入はできないか?(「設備や治工具等は持っている必要がある」と決めつけないでください。外部委託やその都度レンタルするなどの方法も検討してください)
・毎日使うものだけど、保管する量は多すぎないか?
※この作業は社内の在庫を減らすためにとても重要な事ですので、しっかりと検討してください - 保管する場所を決める
優先順位に合わせて、レイアウトを決めます。毎日使う物は、取り出し易さを最優先にレイアウトします。
優先順位の低い物(1年に1回使用など)は一か所にまとめ保管するレイアウトにします。
それによって、保管している面積の明確化につながり、家賃から算出される月当たりの費用が明確になります。そこから、その物が本当に保管すべきなのかが判断できるようになります。
この時、同じカテゴリの中で優先順位が異なるものが出てくると思いますが、優先順位の高い物に合わせる必要はないと思っています。
以上のようにして、整理をして工場内の見える化を少しづつ高めて行きました。
次回は「整頓」についてお伝えしようと思います。
ありがとうございました。
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