こんにちは。カイゼン・エンジニアリング 坂本です。
お客様からカイゼンに関するご相談があり、私が実践してきた内容を元にお話しさせていただきました。
【ご相談内容】
【回答内容】
まず最初に5Sをやってくださいと伝えました。
5Sとはご存知のように「整理」「整頓」「清潔」「清掃」「躾」のことです。
ですがお客様は、「5Sは知っているけど、具体的にどのように進めて良いのかわからない」と申されましたので、その順序を細かく説明させていただきました。
- 5Sの中の「清掃」から着手する
その時、5W1Hを意識する。「誰が」「いつ」「どこを」「なにで(何を使って)」「どのように」という事も明確にします。更に+1S(どのくらい(Standard))を伝えられるとベストです
「そんなことなかなかできない」と思われる方は、「誰が」「いつ」「どこを」までは決めてください。 - 清掃後、以下の事を頭に浮かべながらチェックしてください。
・清掃状態は良いか?判断基準(※)を満足しているか?
・所要時間は大丈夫か?
・清掃場所にムラがないか?(特定箇所ができていないなど) - ※判断基準は単に奇麗になったという感覚的なことだけでなく、「この場所を見てお客様(この場合、お客様のお客様)は商品(サービス)を買いたいか?」という目線が重要です。
私は電子機器関連の会社にいましたので、静電気が発生する要因があるもの(ホコリや汚れ)を徹底的になくしました。静電気破壊や異物混入するかもしれない会社からはお客様は買ってくれませんので。 - この3点をチェックし、問題点が見えた場合「なぜ」を考えます。
例:床は奇麗に掃除されていたけど、棚にはホコリが残っていた。
→掃除道具はあるか?取り合いになっていないか?道具は壊れかかっていないか?道具置場(距離)は適切か?
→清掃個所が伝わっているか?(上記の「どこを」が伝わっているか?)
→判断基準は伝わっているか?(上記の「どのくらい」が伝わっているか?) - これをカイゼンし、清掃を習慣化します。習慣化が出来ない時は、上記と同じく「習慣化できない”なぜ”」をさぐります。5W1H+1Sを意識してください。定着すれば「躾(ルール化)」につながります。
清掃一つだけでも、カイゼンすべき色々な事があります。
清掃はカイゼンに必要な「見える化」の第一歩です。
次回は「整理」について書いてみようと思います。
ありがとうございました。
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